月は東に日は西に - Operation Sanctuary - SS       蓮美台の逃亡者        by BLUESTAR  秋。蓮美祭も終わりすっかり秋が深まりつつあった。  蓮美台学園小規模部活連合会という長い名前の組織がカフェテリアで誕生した。 「え〜、それでは蓮美台学園小規模部活連合会の発足を記念して、とりあえず乾杯と行 きましょう。みなさん準備はいいですか」  映画研究会会長にして連合会会長である3年男子の寺田信一郎が見回して確認する。 「それでは……プローズィット」  ドイツ語で乾杯という意味らしい。 「か、かんぱ〜い」と2年で天文部の天ヶ崎美琴。 「乾杯」と2年で天文部の久住直樹。  この連合会は、映画研究会が最後の映画を撮影するために作られた組織である。映画 撮影というのは人手と予算が必要である。映画研究会の会員は3年がわずか2名。去年 と今年の蓮美祭ではついに作品の出品すらできなかった。  学生自治会では活動のまるでない映画研究会の今年度末の廃止勧告を既に行っている のだった。そこで二人は最後の思い出に映画をつくることにしたのである。  予算や小人数などの問題で学生自治会からにらまれている小規模部活の連合による映 画製作である。寺田は学生自治会と話をつけたのである。それは、この映画製作を連合 会加盟の部の公式活動として承認するというものだった。自治会も教師もひとつの目的 に向かってかんばるのならということであっさり許可。学生自治会・理事長連名による 学内撮影使用許可も出た。  連合会参加の部は以下の通り。  映画研究会2名、天文部3名、園芸部1名、パソコン部6名、美術研究会5名、英語 研究会4名、合計21名。 「直樹。他のお客さんに迷惑だからもう少し静かにして」  茉理が直樹に注意する。 「おれよりも向こうのパソコン部の連中のほうがうるさいぞ」 「それもそうね。向こうの連中も注意してくるわ」  映画は一ヶ月半後に開催される「蓮美市映画祭」に出品する予定だ。  蓮美市映画祭は歴史は浅いが、市民と業界の高い関心をよんでいる映画祭だ。  一昨年のグランプリ受賞作は、DVDとして大手映画会社からリリースされてかなり のヒットを記録したため、その監督は正式にプロとして活動を始めている。  今年の審査委員長は、蓮美市出身で日本を代表する監督の一人である蒲原潤一郎(か んばら・じゅんいちろう)監督がつとめる。蒲原監督はSFファンとして有名で自身の 監督作品にもSFものが多い。    「やった。うまく逃げられたわ。さあてこれからどうしようかなあ」     ミコトはそういってあたりを見渡した。    「とりあえず、何か食べますか。こっちの世界でもドルが使えるといいけど」 「はい、カット」  寺田監督がそういうと、ミコト役の天ヶ崎美琴はほっとしたようだ。 「それにしても、すごい脚本だよね」 「SFなのに予算をかけないという無茶苦茶な注文だからな」 「舞台はほとんど蓮美台学園。私服は出演者の自前とはね」 「どこの部も予算が少ないからなあ。やむを得ないな」  作品の題名は「蓮美台の逃亡者」。内容は学園SFである。  あらすじは、以下の通り。  時に西暦2004年。ユナイテッド・ノースアメリカ日本州の蓮美市に住む天才ク ラッカー、ミコト・アマガサキは連邦政府の中央コンピュータにクラッキングして最高 機密をみてしまう。ワールドポールに国際指名手配されてしまったミコトは知人のマッ ドサイエンティストが開発したディメンション・マシンでパラレルワールドの日本国蓮 美市に逃亡。  コンピュータで操作してニセの経歴をでっちあげたミコトは、蓮美台学園の学生にな る。そこでミコトはクラスメートのクズミ・ナオキと恋人になる。直樹と一緒に楽しい 生活をしていたミコトの前にFBI捜査官ユイ・ノノハラが追跡してきた。  園芸部の温室の外で繰り広げられる二人の直接対決の行方は……。  おもなキャストは、次のとおり。  ヒロインのミコトは天ヶ崎美琴。恋人のクズミ・ナオキは久住直樹。  本物の恋人同士だからリアリティがあっていいだろうということらしい。  捜査官ユイ・ノノハラは天文部顧問の野乃原結先生。  ミコトと直樹のクラス担任の英語教師ニシナは園芸部顧問の仁科恭子先生。  ミコトと友達になる園芸少女タチバナが橘ちひろ。 「それにしても、この設定すごいよな。日本がアメリカの州というのは」  と天文部の広瀬部長。 「うんうん。わたしもそう思う。よく思いついたよね」  美琴も同調する。 「なんでも、第2次世界大戦に負けて占領されて、1952年のサンフランシスコ条約 で日本がアメリカの準州になって1980年に正式に州になったらしいぞ。史実をねじ まげまくってやがる」  寺田が説明する。 「それどこがねじまげてあるかよくわかんないよ〜」と美琴。 「こっちの世界ではサンフランシスコ条約で日本のほとんどは独立したからまるで逆と いうわけさ」  脚本・設定を担当する天文部の北崎が答える。 「あれれ。ほとんどっていうことは全部じゃないの」 「沖縄、いや琉球が入ってない。あそこが日本に復帰するのはもっと後」  映画研究会以外のメンバーにとって映画づくりは初めてである。  そんなわけでいろいろと苦労しながらも撮影は進む。  撮影場所はほとんどが蓮美台学園の中である。  他には、蓮美坂、蓮華寮、そして商店街に、蓮美駅前などである。    「よし、それじゃ次は転校生」     教室の黒板の前でニシナ先生は指名した。    「ちゃんと名前でよんでください、ニシナ先生」    「わかったわかった。ミス・天ヶ崎、44ページから」    「マイ・ネーム・イズ・エリナ・ル・アートブルク。パパ・オブ・エイリアン・    アンド・ママ・オブ・ジャパニーズ。アイ・ワズ・ボーン・アンド・ライズド・    イン・トモカク・オブ・トーキョー。ママ・イズ・デス・オブ・チャイルドフ    ッド。パパ・ワズ・デッド・オブ・スペース・アクシデント。アース・カレ    ンダー・イズ・ジュライ・イレブンス・ナインティーンセブンティワン。アイ・    アム・シックスティーン・イヤーズ・オールド。ゴー・トゥ・スクール・    フォー・ハイスクール・オブ・サクラダイ・ガクエン・アット・トモカク」    「はい。そこまで。なかなかいい発音ね」 「美琴。今のすごいな」 「あ、直樹。今のは英語研究会の人からみっちり特訓受けたから」 「へえ。そうなんだ」 「それにしても今の文章、どっから持ってきたんだか」 「わたしもそれが謎なんだよ。……あっ北崎くん。これって何かの引用かなあ」 「まあね」と答える北崎。 「そっか。このエリナって人は日本人と外国人のハーフなんでしょ。すごいなあ」 「天ヶ崎さん。エイリアンは原文では異星人なんだけど」 「あっそうなんだ。へえ。……あの原文ってもしかして日本語なの」 「そうだよ。僕が昔書いたオンライン小説の一節を英語もどきに直したんだ。だから著 作権的にはひっかからないというわけ」    「それにしてもこのプディングはおいしいですねえ」     ユイ・ノノハラは喫茶店でプディングを食べている。    「そういえばこっちの日本ではプリンというんですね」     ぱくぱく、にこにこ。そんなかんじでユイはまたプディングを平らげる。    「さあこれを食べおわったら、ミコトを探しにいかないと」     ぱくぱく、ぱくぱく。    「……すいません。プリンもう1つお願いします」 「捜査官というのはハードなお仕事ですよね。なのにこれではただのプリン好きにしか みえませんよ」 「結先生。これは演出ですよ。演出。ハードな捜査官も好物の前では態度が違う」  寺田はそう答えた。 「演出ですか。とてもそうはみえませんが」 「結先生の、いやユイ捜査官の人柄がナチュラルに出てますよ」 「それならいいですけど」    「ミコト、好きだ」    「わたしもナオキのこと好きだよ」    「本当におれなんかでいいのか」    「うんいいよ。わたし、人に恋するって初めて」    「ミコト、それは初恋っていうんだ」    「うん、そうだね」 「なおくん。今のなかなかよかったわよ。でも今のって演技なのかな」  温室の外。料理部で作った料理を差し入れにきた保奈美はついでに見学していた。 「さすがに保奈美の目はごまかせないか。半分は演技じゃないな」 「そうだよね。撮影じゃなかったらあのままキスしちゃったりして」と美琴。 「そうだな。そういやこの脚本キスシーンないんだよな」 「そうそう。わたし不思議だよ。わたしと直樹ならキスは今までにたくさんしてるから そういうシーンあっても問題ないのに」 「……なおくん。たくさんって何回くらいしたのよ」 「多すぎて計測不能だ、保奈美」 「そうなのへえ。それじゃわたしもなおくんとキスしてみたいなあ」 「保奈美。お前、そういうのはおれじゃなくて好きな人としないと意味がないぞ」 「うん。だからなおくんとしたいの。ごめんね美琴」 「保奈美ってやっぱり直樹のことが好きだったんだね」 「まあね。でもなおくんは美琴と恋人になっちゃったから。せめてキスくらい」 「保奈美。それはだめ。不許可だよ」 「そうねやっぱりだめだよね。頭ではわかってるけど……」    「フリーズ、FBI」     ユイ・ノノハラ捜査官がバッジと小型銃を突き出す。    「ノノハラ捜査官。なんでここに」    「ミコト・アマガサキ。逮捕です。大人しく……」    「そんなのいやあ」     蓮美台学園の制服を着たミコトは走って逃げ出した。     ノノハラ捜査官は後を追いかけるが結局逃げられたようだ。ため息をついた    ノノハラ捜査官は、近くの通行人になにやらたずねている。    「あのすいません。あなたのの着ている青い服はどこかのユニフォームですか」    「これは蓮美台学園の制服です」     通行人はミコトの友人のタチバナである。    「学園ということは学校なんですか」    「そうです」    「ありがとうございました」 「う〜ん。やっぱり結先生だと迫力が出ないなあ」  寺田監督はため息をついた。 「そういわれましても」と結先生。 「ここはアングルを工夫すべきかな」 「そもそもねえ、身長の低い結が捜査官役っていうのが無理があるのよ」 「恭子先生、それはいわない約束ですよ」 「はいはい」  恭子先生は煎餅を食べている。今日はもう出番がないので気楽なのだ。  そして、撮影は進む…… 「それではこれからラストシーン、つまりシーン44の撮影を行います。これが終わ るとめでたくクランクアップです」  寺田監督は告げる。ここは学園の温室の外。 「ちょっと待て、監督。シーン44なんてどこにもないぞ」  台本を確認した直樹が指摘する。 「説明しよう。シーン44はどうするかについてスタッフの間でも意見が分かれてね。 昨日ようやくシーン44の内容が最終決定した」  なにやらえらそうに説明する北崎。 「どんな内容なのかな。やっぱりはっぴーえんどなのかな」と美琴。 「それでは台本を配ります。このシーンに登場するのは、ミコト、ナオキ、ノノハラ捜 査官の3人だけです。従って台本も3部だけです」  寺田監督は台本を3人に渡す。台本といってもプリンターから打ち出された1枚の紙 に過ぎない。 「感動のラストシーンだね」と美琴。 「そうだな。しかしよりによって最後にあれをするのか」と直樹。 「最後だからインパクトがあるらしい」と寺田。 「らしいって、監督がそれでいいのか」 「このシーンであれをするのは北崎が強く希望したんだ。ぼくは反対したんだが」 「北崎、てめえ」  直樹は北崎をにらむ。 「……これは演出の範囲だよ。それに二人は恋人なんだからこうしてもおかしくない、 と僕は思うから」 「演出の範囲か。決して興味本位とかじゃないんだな」 「もちろんだ。この映画のために何回脚本を修正したと思うかね」 「ああ確かに。あまりにも修正だらけだったよな」 「いい作品のためには妥協しない。そういうことだ」 「わかった」  クランクアップは映画祭前日の夕方だった。  出演者たちはそのまま学園のカフェテリアで打ち上げパーティに突入したが、監督・ 脚本・カメラなどのスタッフ陣はそのままパソコン部の部室で編集作業に入った。  撮影が予想以上に手間どったため、これから最終的な編集作業を行うことになる。  実は当初の予定では映画祭の3日前にはクランクアップの予定だった。だが出演者、 スタッフのほとんどが未経験者だったためどうしても手間どったのだ。  蓮美市映画祭は当日の上映時間までにまにあえばそれでよかった。  事前審査等はない。当日の上映を見た観客のアンケートと審査員の印象がすべてを 決する、ある意味ぶっつけ本番的な映画祭なのである。  蓮美台学園小規模部活連合会の申し込みは一番最後だったためか、当日の発表も一番 最後に決まっていた。つまり夕方までに会場に直接持ち込めばいいのである。  そして、どうにか間に合った。  蓮美市民ホールはほぼ満員。かくして映画祭は始まった。  「蓮美台の逃亡者」は一番最後の上映となった。申し込みが一番最後だったから。     「ミコト、しばらくお別れだな」      学園の温室の中。二人は向かい合っていた。      ミコトの手には手錠がはまっている。     「そうだねナオキ」     「刑務所を出たら戻ってきてくれるか」     「もちろん。でもその間ナオキ浮気しないでね」     「しないさ」     「ナオキ。わたし約束がほしいな」     「言葉でいいか」     「プリーズ・キス・ミー」     「ミコト。いいのか」     「もちろん。わたしのファースト・キスだよ」      そして二人の唇が重なる。     「ミコト・アマガサキ。そろそろ行きますよ」      外で待っているノノハラ捜査官の声がする。     「いま行きます」      ミコトはナオキに背を向けて、外に出た。      ナオキも外に出る。     「それでは行きます」      ノノハラ捜査官がそう告げる。     「またね、ナオキ」      そして二人は白い光に包まれた。  30分の休憩後、審査発表が行われた。  審査委員長の蒲原潤一郎監督が次々と読み上げる。 「次は審査員特別賞。エントリーナンバー15、蓮美台学園小規模部活連合会、蓮美台 の逃亡者。監督とヒロインのお二人さんどうぞ上がってもらえるかな」  拍手に包まれて、寺田と美琴が壇上に上がる。 「賞状だけだが受け取ってくれたまえ」と蒲原監督。 「ありがとうございます」と寺田。 「ヒロインのミコト役の天ヶ崎美琴さん、感想はどうですかな」 「グランプリが取れなくて残念です」  ちょっぴりしょんぼりする美琴。 「今年はレベルが高かったからな。まあやむを得ない」 「それはそうですね。みんなアマチュアなのにすごかったです」 「天ヶ崎さんもすごかったよ。普段は明るい女の子、だけど心には闇が潜んでいるそ んな役柄をきちんと演じていたからね」 「ほめていただけてうれしいです」  微笑む美琴である。 「次は寺田監督のコメントを聞こうか」 「やっぱりグランプリは遠かったですね」 「それほど遠くはなかったよ。だから審査員特別賞というわけじゃよ」 「えっ」 「本当に遠かったら賞なんぞだすものか」 「そういうものなんですか」 「まあな。特にラストシーンがよかった。あそこでキスシーンとはな。わしだったら 言葉だけで終わらせていたよ。見事な演出だ。完成の違いかな」 「あそこはキスにするかしないかもめました。結局キスシーンにしたんですけど、観 客のみなさんをみてるとどうやらあれでよかったようですね」 「ラブラブの恋人なのにそれらしいシーンがまったくなしで終わるかと思ったのに、 そこへああいうシーンだからな。見事なコントラストだ」 「映画としてはよかったわけですけど、後始末が大変ですけどね」 「後始末というと」 「今回の映画の台本の初期バージョンは学園に提出してあるんですが、キスシーンは その中にはいってないんですよ。生活指導の先生におこられると思います」  つまり、フカセンに怒られるということ。 「初期バージョンに入っていなかったのは入れるかどうかきまってなかったからか」 「はい」 「ふむ。わしも撮影途中で台本を変更したり書きなおすのはよくやるよ。その先生には 台本の変更の可能性は言及したかね」 「もちろんです」 「その先生はこの会場には来ているのかね」 「来ています」 「ふむ。複数の部が共同した寄り合い所帯で短期間にこれだけのものを作ったわけです から、教育的にみても悪い話ではないでしょう。まあ怒るのも程々にしてもらいたい ですな。それにこの映画は学園全体をくまなく撮影している。プロモーション・フィ ルムとしても悪くないですよ。蓮美台学園は歴史の浅い学校ですから全国的な知名度も まだまだでしょう。この映画が広く知られればそれは悪いことではないですな」 「広く知られる機会なんてあるんでしょうかね」 「わしが東京に戻ったらこの作品をDVDとしてリリースできないか持ちかけてみるつ もりです」 「ええっ」 「この映画は大スクリーンでみるにはまだまだです。でも小さな画面でみるならなん とかなりそうだとわしは思うんですよ」 「それってつまり、映画としては失敗作という意味では」 「まあそういうことになるかな。しかしそれほど捨てたものでもない。おっといかんな ついつい話すぎてしまった。それでは二人にもう一度拍手を」  審査員特別女優賞は、ノノハラ捜査官役の結先生だった。  かわいらしい外見とプリン好きなところと非情な捜査官との二面性が高く評価された のだ。  グランプリは蓮美工業大学映画部の「黄昏の空と星」に決まった。  この映画の監督はのちに日本映画界を代表する監督として世界的に活躍することに なるのだがそれは後の話である。  映画祭の翌週土曜日放課後、「蓮美台の逃亡者」が講堂で上映された。  学生自治会、連合会による上映で自由参加にもかかわらず講堂はたくさんの学生たち で埋まった。なにしろあの悪名高い天文部の参加している映画である。  そのとんでもないストーリーと設定に驚き、学園内が登場しまくるさまに笑いが起こ り、そして出演者たちの演技に見入る。  ラストシーンではあっけに取られた観客たちが驚いていた。  終了後、講堂では拍手が鳴り響く。なかには立ち上がって拍手するものもいたようで ある。  その後、学園内では映画の台詞の引用がしばらく流行したらしい。                               Fin. −−−−−−−−−−−− 2004/5/21-5/24           あとがき  学園ものの定番といえばやはり映画づくりでしょう。  例えば、  「すくらっぷ・ブック」の「カッシーニ間隙」とか。  「緑野原学園シリーズ/ルナティック・シネマ」の「故郷リュウラ」とか。  「涼宮ハルヒシリーズ」の、みくるちゃんの映画とか。  「ハイスクール重機動作戦」とか。  というわけでそういう話です。  劇中劇にあたる「蓮美台の逃亡者」はパラレルワールドものです。  えっと私の趣味です(笑)。とはいっても実際パラレルワールド側はまったく画面に 出てこないんですね。予算節約のために。  劇中劇の役名がカタカナにしただけじゃんとつっこみされそうですが、これは 「カッシーニ間隙」をまねてます。面倒だからそうしたわけじゃないですよ(苦)  ユナイテッド・ノースアメリカは、「さゆりなパラレル」(作・BLUESTAR)の設定の 使いまわしです(爆)。設定は使いまわすのが基本です(綾爆)。  ミコトが教科書をよむシーンは、「辺境駐在」(作・BLUESTAR)の1シーンを英語 (もどき)に翻訳したものです。   にぎやかで楽しい映画づくり、いかがでしたか。  それにしても未来人がこんなにいっぱい出ている映画っていいのか??(笑)  「ルナティック・シネマ」のように超常的な事件というのもありなんだけど、 うーんどうしたものかなあ。  それではこのへんで。 by BLUESTAR(A.D.2004/5/24)